無垢の木と家具でつくるリノベーション
世田谷区 Y邸
築20年が経過し、水周りなどにも傷みが生じはじめていたお住まい。
新築当初から、無垢の木がふんだんに使われた、とても高品質の内装でした。
捨てるのは勿体無いですので、使用できる無垢材は綺麗に取り外し、
削り直して再利用し、今のライフスタイルに合うプランをご提案しました。
無垢材と、オーダー家具とを組み合わせたまさに、「家具からはじまる住まいづくり」を実現したお住まいになりました。
Before
以前の住まい。
物が増え、収納スペースが少ないという問題点がありました。
無垢のフローリングも所々シミや、日焼けが目立っていました。
全てのものを搬出し、解体。
無垢のフローリングはそのまま生かすプランですので、
キッチン部分以外の床は剥がさずに養生して工事開始。
床には、ナラの無垢材のフローリングが使用されていましたので、削り直せば綺麗な木目が蘇ります。
床は廃棄せず、そのまま使用。
スタッフ総出で、削り直します。これがなかなかの重労働。
苦労の甲斐あって、削り直した後に塗装かけると、綺麗な木目が再び現れます。
報われる瞬間です。
削り直せば、綺麗に蘇る。これが無垢材の良さですね。
After
イメージをガラッと一新。
はずすことのできない梁周りに間接照明を設置し、天井の低さを感じさせないようにしました。
片側の側面は、端から端まで特大容量の壁面収納に。
白と、ウォールナットを基調にし、お部屋を明るく、広く見せます。
壁は珪藻土仕上げ。天井はクロス。
白でも、素材感を変えることで、雰囲気を変えることができます。
テレビボードの天板は、以前使用していたテレビボードの天板を使用。
削り直して、新しいテレビボードに再利用しています。
Before
そして、もうひとつ大きく変わったのが、エレベーターホール部分。
After
床の大理石はそのまま使用し、バーカウンターを新しく製作しました。
オーナーのコーヒーカップのコレクションが、整然と並び、ここで、お客様をお迎えできるようになっています。
西日が強く、雨風の影響を受けやすいエレベーターホールの壁には、モールテックスを使用しました。
モールテックスは、水に強く、傷がつきにくい左官材です。
今回は白(BM01)を使用し、コンクリートのような素材感を持ちながら、明るく柔らかな印象をあたえます。
バーカウンターの天板と、シンクまで一体に塗り込むことができ、統一感が増します。
こちらのモールテックスを使用したシンクについては、こちらで紹介しております。